人材豊富なのに入閣なし 阪神若手OB“総スカン”の理由

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 こんなフロントに金本も切れた。年明けにはスポーツ紙に球団批判とも受け取れる持論を掲載した。すると坂井オーナーは3月の激励会で選手に対し、「戸惑いや不信感を与えたことを謝りたい。許してください」と、前代未聞の謝罪挨拶を行った。

 赤星と矢野に入閣要請があった11年オフ、あるコーチ経験者が顔見知りの記者にこんなことを漏らしていた。

「03年組はコーチに呼ばれても受けませんよ。編成はフロント主導でも、彼らに能力がない。ドラフト、FA、トレードと、すべて場当たり的で育成もおざなりになっていますからね。だから現体制では勝てないことがわかっている。貧乏くじは引きたくないでしょ」

 元コーチの予言通り、和田監督の1年目は5位。昨年は2位に順位を上げたものの、1位巨人には12.5ゲームも離され、CSでは甲子園で広島に連敗。今季も編成下手による先発のコマ不足などで9月に失速した。

「07年に就任した南球団社長は、星野色の強い03年メンバーを早いこと一掃し、新しいチームをつくりたかったのだろう。それにしても、あの“粛清”で03年メンバーの心は離れた。出番がなかった矢野の引退試合も大失敗だったし、真弓監督時代からのおかしなチームづくりで能力も見限られた」(ベテランOB)

 CS惨敗で和田監督の続投が消えれば、いきなり「金本監督」なんて報道もあるが、可能性は限りなくゼロに近い。

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