PS6連勝 ロイヤルズの快進撃を支える「機動力」と「堅守」

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 13日(日本時間14日)にロイヤルズの本拠地カウフマン・スタジアムで予定されていたア・リーグ優勝決定戦第3戦は、雨のため14日に順延となったが、青木宣親(32)が所属するロイヤルズの勢いが止まらない。

 オリオールズとのリーグ優勝決定戦では敵地ボルティモアで2連勝。ポストシーズン(PS)はアスレチックスとのワイルドカードゲーム、エンゼルス(西地区優勝)との地区シリーズも含めて6戦して負けなし。PS初戦から6連勝したのは松井稼(現楽天)が所属した07年のロッキーズ以来、史上4球団目だ。

 この快進撃を支えているのが、レギュラーシーズンで30球団一のチーム盗塁数を記録した機動力だ。エスコバー、青木の1、2番コンビを筆頭に相手の隙を突く走塁が徹底され、PSでのチーム盗塁数は13個。リーグ優勝決定戦に駒を進めた4球団の中でダントツだ。

「ダイソン、ゴアら試合終盤に足でかき回して1点を奪える選手が控えているのは相手バッテリーにとっては脅威のはずです。アスレチックス戦の九回、代走ダイソンが三盗を決め、青木の犠打で同点に追いついたのも、相手の守護神ドリットルを足で揺さぶった結果です。相手バッテリーに与えるプレッシャーは計り知れない。メジャーでは俊足の部類に入る青木を終盤に下げる余裕がある。巨漢で鈍足のホズマー、バトラーらの主軸にも常に次の塁を狙う意識が植え付けられているため、少ないチャンスを確実に生かせるのです」(スポーツライター・友成那智氏)

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