貧打深刻で巨人連敗 CS敗退危機招いた原監督の“無為無策”

公開日: 更新日:

「あれは痛かった? そうだね。そんなことを言ったら……、まあ、そうだね。異議はありません。起爆剤? これからが勝負。勝負はこれから。心技体と言うしかない」

 ファイナルステージ第2戦は2─5で阪神に連敗、アドバンテージを含めて1勝2敗と負けが先行した巨人。試合後、三回1死満塁の絶好機で橋本が併殺打に倒れた場面を聞かれた原監督は、しどろもどろにこう言うのがやっとだった。

 五回に先発の沢村が上本への頭部危険球によって退場。4四死球4失点の独り相撲で試合の主導権を奪われると、巨人打線に劣勢をはね返す力はなかった。第1戦もわずか1得点に終わった巨人は、この日は1番の長野から4番の阿部までの上位打線が揃って無安打。得点は伏兵・井端の2点本塁打のみでは勝てるはずがなかった。

■半年前から言われた「貧打」に手を打たず

 レギュラーシーズン最終戦から8日間の間隔が空き、実戦感覚の狂いが指摘されるが、そもそも今季の巨人は80年の球団史上でもまれに見る貧打が続いた。チーム打率はリーグ5位の.257、規定打席に到達した打者で3割以上はゼロ。打率、打点の上位10傑に名を連ねる選手は誰もいない。ナインが「よくこれで優勝できましたよ」というほどの状態で、それが最後の最後まで改善されなかっただけである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」