株主総会でヤリ玉も腐らず 阪神・福留孝介が持つ「芯の強さ」

公開日: 更新日:

 打撃不振で6月には二軍落ち。親会社の阪急阪神HDの株主総会では、株主から「大リーグで使えなくなった選手を買い漁り、金でチームをつくるのはやめろ」とヤリ玉に挙げられた。実績のある男がファームに行く。気持ちが萎えれば態度にも出る。

 しかし、「福留が二軍で腐るなんてとんでもない」とは前出の関係者だ。

「明確なテーマを持ち、自ら率先して若手に交じって自分を追い込んでいた。多くの首脳陣は『こんなところで終わるわけにはいかない』という福留の強い意志を感じ取っていた。最も時間を割いたのが打撃フォームの改造。右足の上げ方を変え、より速くタイミングを取るスイングに変えた。阪神移籍後はタメがつくれず右肩が開いて左肩が下がり、しかもトップからの始動が遅れて差し込まれがちだった。打たなきゃいけないという力みもあったと思うが、実績のある選手が変化を恐れない。不振に陥ってもファンからヤジられても、結果を残すために何をすべきかに集中する。ブレない芯の強さが9月以降の活躍、勝負強さの源になっていると思う」

 オイシイところを持っていく裏には、ちゃんと理由があるのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋