日刊ゲンダイDIGITAL

  • facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger
松崎菊也
著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

「打点王1回ぐらいで、なまらはんかくさいんでないかい?」

 中国の共産党幹部が全員、自国製高級車「紅旗」に乗っているのに、中国であぶく銭を稼いだ新興財閥の息子連中がこれ見よがしにベンツに乗るようになったので一斉に粛清された、なんてまことしやかな噂がある。どこの世界にもあるベンツの都市伝説。

 日本じゃその昔、その筋の親分さんのステータス車といえばベンツと決まっていた。裏の世界の寄り合いだというのに料亭の周りにズラリとベンツばかりがひしめくので、裏の寄り合いが表沙汰になった。裏の商売が大っぴらにできなくなった親分さん、「裏にベンツ回せ!」と言って、回って来たのがクラウンだったりするが本人もベンツとクラウンの区別がつかなかったりする。

 やがてクラウンでさえナマコ板をぶん曲げたタクシー車体の払い下げになってもベンツだと思い込んだ親分さんは、裏社会から駆逐される運命となる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のスポーツ記事