著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

「打点王1回ぐらいで、なまらはんかくさいんでないかい?」

公開日: 更新日:

 中国共産党幹部が全員、自国製高級車「紅旗」に乗っているのに、中国であぶく銭を稼いだ新興財閥の息子連中がこれ見よがしにベンツに乗るようになったので一斉に粛清された、なんてまことしやかな噂がある。どこの世界にもあるベンツの都市伝説。

 日本じゃその昔、その筋の親分さんのステータス車といえばベンツと決まっていた。裏の世界の寄り合いだというのに料亭の周りにズラリとベンツばかりがひしめくので、裏の寄り合いが表沙汰になった。裏の商売が大っぴらにできなくなった親分さん、「裏にベンツ回せ!」と言って、回って来たのがクラウンだったりするが本人もベンツとクラウンの区別がつかなかったりする。

 やがてクラウンでさえナマコ板をぶん曲げたタクシー車体の払い下げになってもベンツだと思い込んだ親分さんは、裏社会から駆逐される運命となる。

 プロ野球でも長嶋・王がベンツに乗れば各チームの稼ぎ頭もこれに倣い、年末に収録した「新春プロ野球オールスターどうたら合戦」のテレビ局駐車場はベンツで埋まって、入りきらないベンツはテレビ局の裏路地に路駐して、やはり親分さんがたの寄り合いか、と近所は眉をひそめたのだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網