著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

バスケ分裂問題とこの国の政治は瓜二つ

公開日: 更新日:

 日本バスケットボール協会が国際バスケットボール連盟から競技団体の資格を止められた。

 そもそも日本でバスケブームが起きたのはマイケル・ジョーダンやマジック・ジョンソンのNBA(アメリカプロバスケットボール)がテレビ中継されて以来のことだった。ガッコの体育館じゃあんな高い所にある籠にダンクシュートでぶら下がるってどういう連中だ! 彼らがみんな2メートルを超す体躯だと知ってオジサンたちは思ったもんだ。「これじゃ戦争に負けるわな……」。いや応のない体格差。

 いっぺん新幹線の車内がえらいすいてるなあ、と思ってたら新横浜から白黒抹茶ゆずコーヒー、色彩も豊かなバスケットボールの選手一団がドスドスドスと乗り込んでこられたときの圧迫感、恐怖感を忘れない。実際にドスドスドスと音がしたわけではなかったろうに、ホレ、そう書いてしまう自分にゃいわれなき白眼視が根底にあると白状せざるを得ないのだ。2メートルを超す体躯はこの国じゃ玄関をくぐれないし鴨居もくぐれない。タクシーに乗るにも体を3つ折りにしなくてはならないし、ママチャリに乗ろうとしたって3歳児用の補助輪付き自転車もどきに大男がまたがっているように見えてヨタヨタとこげない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ