デビス杯開幕 「日の丸」でガ然燃える錦織のメンタリティー

公開日: 更新日:

 今年はたいへんだ。

 男子テニスの国別対抗戦・デビス杯が3月6日、各地で開幕した。この大会は世界126カ国が参加。昨年史上初のベスト8入りを果たした日本は、トップ16カ国からなるワールドグループで戦う。1回戦の相手は昨年と同じくカナダで4年ぶりのアウェーとなる。

 今大会の1回戦は当初、新年早々に行われるはずだった。それが、3月第1週へ日程が変わり、参加選手にとってはハードスケジュールを強いられることになった。

 デビス杯が8日に終わると、12日からは、優勝が1000ポイントのマスターズ1000シリーズの「インディアンウェルズ・マスターズ」(米・カリフォルニア)があるのだが、2月のメンフィス、メキシコOPを優勝、準優勝ときた錦織は、まだ疲れが残っているという。

「でも、圭は日の丸つけると燃えますから」と、ある関係者がこう言う。
体操の内村が、<五輪は個人より団体の金メダルが欲しい>と言ってますが、錦織も同じ気持ちです。日の丸を背負った時の彼は気持ちが入る。昨年はカナダのエース、ラオニッチ(世界ランク6位)が右足首のケガで代表メンバーから外れていた。錦織は単複で3勝を挙げてベスト8進出に貢献したが、『ビッグサーバーのラオニッチが出ていれば勝負はわからなかった』という声もあった。世界ランク4位で挑む今年は、昨年以上に負けられない。それだけに、直後に行われる試合への影響が懸念されます」

 獲得ポイントが大きいマスターズ1000は、どの選手も上位を狙っている大会だ。疲れが取れない錦織にとっては厳しい戦いになる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較