ワウリンカは周到に研究 錦織完敗で見えた「格上撃破」の課題

公開日: 更新日:

「完敗」だった。全豪テニス準々決勝(28日)の錦織圭(25=世界ランク5位)は、前回王者のワウリンカ(29=同4位)にセットカウント0-3で敗れた。

 試合は序盤から、最速221キロの強烈サーブを武器とするワウリンカの猛攻に防戦一方。あっさり2セットを連取されると、第3セットもタイブレークから踏ん張れず、ストレート負けだった。

 錦織は試合後、「第1、第2セットは明らかに押されていた。相手のサーブがまったく読めなかった。焦った」と語った。

 錦織はこの試合、最初から力みが見えて硬くなっていた。ワウリンカは前回の全米オープンでの敗戦を踏まえ、錦織のサーブ対応などを研究。コースが読まれないように工夫した結果、20本もサービスエースを決めた(錦織6本)。第1サーブが決まってポイントを奪った確率はワウリンカ86%、錦織74%だった。

「全豪の本当の戦いは強豪が残る2週目(4回戦以降)から」といわれている。錦織は今大会初めて当たる格上相手に2時間4分で屈したわけだが、この日の試合を見る限り、ワウリンカを含め、同1位のジョコビッチ(27=セルビア)や同2位のフェデラー(33=スイス)、3位ナダル(28=スペイン)を超えるのはまだまだ時間がかかりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性