早くも来季を視野に…ダルの「手術回避」望むMLBの“商魂”

公開日: 更新日:

 レンジャーズのエース右腕の決断に気を揉んでいるのは球団だけではない。右肘靱帯の部分断裂損傷が見つかったダルビッシュ有(28)が手術を受けるのか、治療を選択するのか大リーグ機構(MLB)にとっても重大な関心事だという。

 何しろMLBは2016年に日本開幕戦を予定しており、派遣する球団の筆頭候補として挙がっているのがレンジャーズなのだ。メジャーを代表する日本人右腕の凱旋となれば、集客が見込めるとソロバンをはじいているわけで、ダルが手術に踏み切れば話は異なる。

 トミー・ジョン(腱の修復)手術を受けた場合、復帰までに12カ月から15カ月近くを要するため、来年3月の日本開幕戦には間に合わない。ダルが投げられないなら、MLBにはレンジャーズを派遣するメリットはなくなる。

 8日付の地元紙「ダラス・モーニングニュース」(電子版)によれば、レンジャーズはダルビッシュが故障した場合に備えて保険をかけており、今季絶望なら、年俸1000万ドル(約12億円)の50~75%(約6億~9億円)が支払われるという。しかし、MLBには痛手だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」