実績文句なしのハリルホジッチ氏 日本代表で苦労必至の理由

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■タレント揃いだった過去2度の代表監督時代

 しかしながら、ハリルホジッチ氏が率いたチームは、代表もクラブも選手個々の能力が、フィジカル的にもテクニック的にも高い国ばかり――を決して忘れてはならない。

 たとえばコートジボワールの代表監督時代。南アW杯アフリカ予選を8勝4分け(29得点・6失点)という素晴らしい成績で突破したが、主軸のFWドログバ、FWカルー、MFヤヤ・トゥーレのような傑出した選手は日本代表には見当たらない。アルジェリア代表もそうだ。仏リーグを中心に欧州各国リーグで活躍していた選手が大半を占め、年代別の仏代表歴を持つMFタイデル(インテル)、MFベンタレブ(トットナム)、MFフェゲル(バレンシア)を帰化させるなどタレントがズラリ揃っていた。

「どんなに優秀な指揮官だろうが、実際にプレーするのは選手たちですからね。過度な期待は禁物です」とはスポーツライターの平野史氏である。

「ハリルホジッチは、日本代表監督就任に際して『勝利のために攻撃的に戦う』『決定力のあるチームにする』などと話しているようですが、それには“ずばぬけた個”が必要となってくる。しかし、日本には一人で相手選手を何人も抜き去ってゴールを決められるFWも、自ゴール前で仁王立ちになって相手のハイボールをことごとくはね返す長身CBもいない。新監督は苦労すると思います」(前出の平野氏)

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