実績文句なしのハリルホジッチ氏 日本代表で苦労必至の理由

公開日: 更新日:

 ともあれ、ハリルホジッチ新監督に対する期待の高さは、サッカー協会内やJリーグなど現場レベルから多く聞こえてくる。それもこれも歴代日本代表監督の中で実績が群を抜いているからだ。

 アルジェリア代表監督として14年ブラジルW杯に出場。決勝トーナメント1回戦で優勝したドイツに惜敗したが、16強入りで注目を集めた。10年南アW杯のアフリカ予選では、コートジボワール代表を予選突破させている(本大会前に辞任)。クラブでは、仏リーグ・リール監督時代に最優秀監督賞を獲得。欧州CLにも出場した。パリSG時代には国内カップ戦を制しているし、モロッコやクロアチア時代にはリーグ優勝を達成している。

「手腕として評価できるところは、母国以外の国の代表チームを率いてW杯予選を2度通過していること。異国で采配を振る場合、その国の文化などにも馴染まないといけないし、その国の人々のメンタリティーも理解するなどピッチ外での適応能力の高さも必要となってくる。監督としての能力の高さは戦術、用兵の引き出しの豊富さからも証明されています。ブラジルW杯1次リーグ3試合では、3試合とも先発メンバーを変え、抜擢した選手がゴールを決めるなど采配がズバズバ的中しました。チーム戦術も試合、局面によって変更し、それでもチーム全体のクオリティーは低下しませんでした。非常に楽しみな指導者がやって来た。そう言っていいでしょう」(サッカージャーナリスト・六川亨氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞