選手は感化、球団ウハウハ 広島黒田が生み出す“莫大な効果”

公開日: 更新日:

 スタンドは真っ赤に染まり、万雷の黒田コールで球場が揺れた。29日のヤクルト戦。大歓声を受けてマウンドに上がった黒田博樹(40)が8年ぶりの復帰初戦で貫禄の投球を見せた。

 7回5安打無失点。ストライクゾーン中心にボールを動かす持ち前の投球で凡打の山を築いた。

「これだけの声援を受けて、マウンドで結果が出てホッとした。体が続く限りチームのためにやっていきたい」

 こう語ったメジャー帰りのベテランは入念に準備を重ねていた。28日の試合前、前田からヤクルト打線について情報収集。前田が登板した開幕戦をテレビでチェックし、「持っている球種は違うが、彼は打者の反応を見ながら投げられる。去年までの対戦経験があるので参考にしたかった」と説明した。広島OBは「昨年の対ヤクルト戦での前田の投球に加え、巨人の菅野の投球も参考にしたと聞いた」とこう話す。

「今年から日本球界に復帰して対戦相手のデータがない。自分と投球スタイルが近い選手を参考にして、打者の反応、出方を見たかったんだろう。マエケンは黒田と同じくツーシーム、スライダーを投げるし、菅野は黒田が時折投げるカーブを得意としているからね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋