グリエル解雇に巨人セペダ 「日本とキューバ良好な関係願う」

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「彼が日本でやることが難しくなったのは、残念だよ」

 3日、巨人のセペダ(34)がこうつぶやいた。同じキューバ選手であるDeNAのグリエル(30)が故障を理由に来日拒否をして解雇された一件についてのことだ。

 セペダは昨年のキューバ選手の日本移籍解禁を受け、昨季から巨人でプレーしている。「グリエルはケガをしているということだけど、自分は詳しい状況はわからないから何ともいえないが……」と言いつつも、報道陣から「一緒に日本で野球がやりたかった?」と質問されると、「そうだね」と寂しげな表情を浮かべてこう言った。

「去年は彼と僕とデスパイネ(ロッテ)が最初のキューバ野手として来ることになった。僕はグリエルが少年の頃から同じチームでやってきた仲であり、ふたりで『いつか海外でプレーしたいな』という話をしたこともあった。ようやく夢がかなってうれしかった。今年も日本で一緒にやれると思っていたから残念に思う」

 今後、日本でキューバ選手の契約に悪影響が出る可能性を指摘する声もあるが、セペダは「日本の連盟、リーグ、12球団はキューバの野球連盟とうまく話し合いをしてくれると思う。今後も日本とキューバで良好な関係が続くことを願っている」と懇願した。

 この日、熊崎コミッショナーは「今回は個別の契約問題」と発言したが、グリエル余波が他球団に影響することは避けられそうにない。他のキューバ選手と違い、キャンプ途中から早々と来日してプレーするセペダにすれば、いい迷惑じゃないか。

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