2本塁打のロッテ福浦「2000本安打まで133本」腐らずまい進

公開日: 更新日:

「ほんとに久しぶりの感覚だった。ホームランになってよかったです」

 ロッテの福浦が11年5月以来、実に4年ぶりの本塁打。試合後のお立ち台では思わず照れ笑いがこぼれた。

 先制弾は二回2死走者なしの場面。オリックスの先発・東明の真ん中直球をすくい上げ、右翼席中段に突き刺した。今季初スタメンで打った初安打がまさかの特大弾。手に残る感触は、2点ビハインドの七回2死二塁で迎えた第3打席でも同点2ランを呼び込んだ。1試合2発は10年以来5年ぶりだ。

「今季初先発でこの結果はヤバイです。怖いですね(笑い)」(福浦)

 数年前から2000本安打へのカウントダウンが始まったものの、昨年はわずか43試合の出場で26安打止まり。周囲からは「2000本の前に引退が先」とも囁かれた。

 それでも、球団が今年も福浦を「貴重な戦力」と位置づけているのは、日頃の野球に対する姿勢と将来の幹部候補としての期待があるからだ。

 チームの若手起用方針で二軍落ちが続いても腐らず、文句も言わない。それどころか、若手から打撃指導を請われれば、01年に首位打者に輝いた技術を惜しげもなく伝授する。人望が厚いだけでなく、ベンチにいれば今でも率先して声出しもする。こうした普段の姿勢が評価されているから、球団も現場もベンチもムゲにできないのである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 8

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明