ロッテ京大投手田中の「二軍落ち」に阪神フロントなぜ安堵?

公開日: 更新日:

 ロッテの「京大クン」こと田中英祐(22)が18日のソフトバンク戦でオープン戦初先発。4回4安打3失点というほろ苦い結果に終わった。

 大学の卒論提出の影響などで調整が遅れていたこともあって、初回は2死無走者から本塁打を含む3連打で3点を失い、プロの洗礼を浴びた。それでも二回からは最速147キロの直球とキレのあるスライダーを軸に相手打線を翻弄。三、四回は3者凡退に仕留めたものの、試合後に伊東監督から「いろいろと勉強することもある」と二軍行きを通告された。

「プロはミスを見逃してはくれないと肌で感じました。でも、自分の中では何かを得られたと思います」とは田中。試合後は肩を落としたものの、この日の投球に冷や汗をかいていたのは阪神のフロントではあるまいか。

 昨年のドラフト前、阪神は南信男球団社長が田中と同じ兵庫・白陵高出身とあって、早くからこの地元の秀才右腕の獲得に動いていた。ところが、最終的に「彼の実力を考えれば、ドラフト3位以下で獲得できる」と判断。2巡目までの指名を見送った。その動きを読んでいたロッテにドラフト2位で指名された田中はその後、「京大クンフィーバー」を巻き起こしたのである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘