防御率12球団トップに ヤクルト“ボロボロ投手陣”なぜ蘇った

公開日: 更新日:

 投壊チームが一転、投手王国になりつつある。ヤクルトは10日の巨人戦を3-2で勝利。これで56年西鉄に並ぶ開幕から13試合連続の3失点以下と、投手陣が獅子奮迅の働きを見せているのだ。

 前年リーグワーストだったチーム防御率(4.62)は大幅に改善し、12球団トップの1.51(10日現在)。ボロボロ投手陣が息を吹き返した要因は何か。

 個々の成長に加えて、昨季は固定できなかったリリーフ陣が安定したのはもちろん、今季から先発投手に限り、登板日の全体練習が自由参加になったことが大きい、と選手は口を揃える。

 先発投手は試合前は試合のビデオを見たり、トレーニングルームでバイクをこいだり、マウンドに上がるまで各自で仕上げていく。考案した高津コーチは「無駄な時間を過ごさないことが直接、影響しているか分からないが、やりやすくなったとは思う」と言えば、リーグ2位の防御率0.64をマークしている石山もこう話す。

「去年は少し早めに練習を上がって食事、治療をする感じで慌ただしさもあった。前回登板(8日)の試合前は、球場入りしてトレーニングルームで前日の成瀬さんの投球のビデオを見ながら、体を動かし、試合開始の2時間前に食事をして治療。捕手と20分間ほどミーティングをして試合に臨んでいる。いい準備ができていると思います」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  2. 7

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  5. 10

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です