マー君今季初勝利も復調遠く “メディアの標的”になる可能性

公開日: 更新日:

 投手陣が盤石で、当たり前のように世界一を達成したころのヤンキースであればシーズン後半、徐々に調子を上げていくことが許された。勝負はあくまでも10月のポストシーズン。かつてのエース左腕・ペティットあたりは5月くらいからエンジンがかかり、シーズン終盤にピークがくるような調整をしていた。

 しかし、いまはチーム状況が異なる。戦力自体が抜けているわけではないし、田中はボロ投手陣の中でも計算できる位置付け。首脳陣も投げられる以上は勝って当然の投手と思っているから、開幕投手に抜擢した。

■右肘の不安が解消されなければ“針のむしろ”

 右肘に少しでも不安があれば、部分断裂が発覚した時点でさっさと手術を受けるのが筋。年俸約26億4000万円の7年契約を結ぶエース格ならなおさらだ。手術を選んでの離脱なら、オフの間に田中に代わる投手を補強することもできた。本人が大丈夫と言うから計算に入れたのに、開幕が近づくと今年は投球スタイルを変える、ツーシームで打たせて取ると言い出した。


 案の定、開幕戦ではツーシームの制球が甘くなり、破壊力あるブルージェイズ打線につかまった。揚げ句に「これから上げていく」と言われても、メディアやファンは納得しない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

  2. 2
    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

  3. 3
    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

  4. 4
    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

  5. 5
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  1. 6
    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

  2. 7
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 8
    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

  4. 9
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異