最速154キロで3勝目も…マー君は“エンジン全開”の反動心配

公開日: 更新日:

■154キロ速球は“完治”の猛アピールか

 ただ、田中は故障からの病み上がり。それなのに、いきなりのエンジン全開だから、手放しでは喜べない。

 昨季の右肘靱帯部分断裂は、いまだ完治していない。にもかかわらず飛ばしに飛ばし、今季最速をマークした反動が危惧されるからだ。

 靱帯を痛めた田中は今季、投球フォームをコンパクトにした。これまで同様のフォームでは靱帯をさらに傷つける可能性があるため、肘への負担を少しでも軽減しようと考えた。報道陣には「今年は球速を期待しないで欲しい」とも話した。制球とキレで勝負するつもりだった。

 しかし、肘をかばって投げた反動で、今度は手首と前腕部を痛めた。一度、切れた靱帯は、トミー・ジョン手術をしない限り完治しない。もともと手術に積極的だったヤンキースの上層部や一部フロントは、やはり手術しかないという思いを強くしたといわれる。

 ヤンキースにとって田中は、7年総額180億円の高額商品。一日でも早く手術を受け、残りの契約期間をフルに働いてもらいたいのが本音。だましだまし投げて故障の繰り返しでは、とてもじゃないが元は取れないと業を煮やしたのは想像に難くない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動