悪夢のシーズン再び 交流戦11位の巨人は「リーグV逸」100%

公開日: 更新日:

 巨人が昨日も負けた。14日の交流戦最終戦のロッテ戦。先発の高木勇は八回まで無失点の好投も九回に暗転した。

 三ゴロ失策から1点を失い降板すると、守護神の沢村も1点を失い、なおも2死満塁から吉田にサヨナラ左前適時打を浴びてまさかの逆転サヨナラ負け。原監督は「いい投球をした。2点を守れなかったというところ」と高木勇は責めなかったが、「打線があとひと押ししたかった? そりゃそうだろうけどね」とムッツリ。得点は亀井のバウンドが変わった幸運な適時打とアンダーソンの押し出し死球の2点のみ。10残塁の拙攻を嘆いた。

 巨人はQVCマリンで8連敗。今季4度目の同一カード3連敗となった。交流戦を7勝11敗の11位で終えた原監督は「我々は元気な選手で戦うことが重要。もう1回整理して臨む」と総括した。中軸の阿部、村田をケガで欠く中、ここにきて金城、片岡も故障で離脱。チーム打率.238の貧打は一向に上向く気配がない。敗因はケガ人が多いからと言わんばかりの指揮官にはもう、打つ手がないということだろう。

 巨人は05年から始まった交流戦で、順位が7位以下の「Bクラス」で終わった年はいずれもリーグでもV逸している。今年と酷似しているのは、原第2次政権初年度の06年。リーグ首位で交流戦に入りながら、この年もパの野球に牛耳られ、今回と同じ11位に終わるとレギュラーシーズンも4位と惨敗。セを制した中日に23.5ゲームの大差をつけられ、原監督が「こんなに弱いチームで野球をやったことがないと思った」と、振り返った思い出したくない年である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の三振激減がドジャース打者陣の意識も変える…史上初ワールドシリーズ連覇の好材料に

  2. 2

    国民民主党から問題議員が続出する根源…かつての維新をしのぐ“不祥事のデパート”に

  3. 3

    党勢拡大の参政党「スタッフ募集」に高い壁…供給源のはずの自民落選議員秘書も「やりたくない」と避けるワケ

  4. 4

    「ロケ中、お尻ナデナデは当たり前」…「アメトーーク!」の過去回で明かされたセクハラの現場

  5. 5

    注目の投手3人…健大高崎158km石垣、山梨学院194cm菰田陽生、沖縄尚学・末吉良丞の“ガチ評価”は?

  1. 6

    夏の甲子園V候補はなぜ早々と散ったのか...1年通じた過密日程 識者は「春季大会廃止」に言及

  2. 7

    コカ・コーラ自販機事業に立ちはだかる前途多難…巨額減損処理で赤字転落

  3. 8

    巨人・坂本勇人に迫る「引退」の足音…“外様”の田中将大は起死回生、来季へ延命か

  4. 9

    高市早苗氏の“戦意”を打ち砕く…多くの国民からの「石破辞めるな」と自民党内にそびえる「3つの壁」

  5. 10

    「U18代表に選ぶべきか、否か」…甲子園大会の裏で最後までモメた“あの投手”の処遇