消極プレー、失策絶えず…中日“沈没”でセは「5弱1圏外」か

公開日: 更新日:

 谷繁監督の怒声がベンチに響いた。広島に2-3で敗れた10日の試合。指揮官が目を吊り上げたのは、五回の攻撃中だった。

 1点ビハインドの2死一塁から2番の亀沢が右翼線を破る長打コースの安打。よしっ、同点! と思ったら、一塁走者の桂が三塁を回ったところでストップである。

 同点機をフイにする消極的な走塁に、止まった走者、止めた上田三塁コーチャーをまとめてベンチから怒鳴りつけた谷繁監督。その後の2死満塁のチャンスを生かせずに終わると、なにやら吐き捨て、何度も首をかしげていた。

 セ・リーグは首位の巨人から4位タイのDeNA、ヤクルトまで2.5ゲーム差の間にひしめく混戦状態だが、再び借金が2ケタの10になった中日だけは首位から6ゲーム差の最下位に落ち着き始めている。

 落合監督時代、投手を含めた鉄壁のディフェンス力を誇ったチームは今季、54失策でリーグワースト(10日現在)。この日も遊撃のエルナンデスに送球エラーが出るなど、屋台骨からグラついている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々