早実・清宮に難敵 広島新庄の“変則左腕”堀をどう攻略する?

公開日: 更新日:

「清宮にとって広島新庄との対戦が一つの試金石になると思います」

 こう語るのは、甲子園取材中のスポーツライター・安倍昌彦氏だ。

 早実は13日に広島新庄と対戦する。先発が予想されるのは、変則左腕の堀瑞輝(2年=175センチ、76キロ)。初戦の霞ケ浦(茨城)戦では、最速140キロの直球を軸に、2失点完投。八回に左足がけいれんしながら投げきったタフさもある。安倍氏が言う。

「堀選手は、サイドからインステップしながら平均135キロ前後の速球を内角に強気に投げ込み、外に緩い変化球を使う。インステップする分、左打者のグリップ付近にシュート気味に食い込んでくるボールもある。体のパワーもあるし、2年生でさらに伸びる可能性を秘めていると見ています」

 そして安倍氏は、「清宮選手にとって堀選手は、高校生レベルで初めて対戦するタイプの投手になるはず」と、こう続ける。

「左投手はただでさえ攻略しづらいうえに、初対戦の変則左腕は球筋を掴むのに苦労すると思う。いくら清宮選手でも、2回り目くらいまでは戸惑うかもしれない。試合の勝ち負けは別にして、『打者・清宮』として見た場合、この堀の内角球を引っ張って快打できるかどうか。これができれば、清宮選手は打者としてもうワンランク成長できると思います」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝