東京五輪追加種目 「若者へのアピール」に透ける組織委の思惑

公開日: 更新日:

 スポーツファンの吉川潮氏(作家)はこう言う。

「組織委のお歴々たちは競技の実態なんて知らないでしょう。IOCへのアピールと共に、若者にも『私たちはこんなにもあなたたちに理解があるんですよ』と言いたいだけです」

 若者向けという理由で五輪種目の候補になるなら、まさかとは思うが「ビデオゲーム」が五輪競技になる時代もやってくるのではないか。

 日本では馴染みがないが、欧米やアジア圏の一部ではゲームでの対戦は「エレクトロニック・スポーツ」、通称Eスポーツとして若者に人気がある。賞金1000万円の大会も珍しくなく、中にはプロアスリートさながらに企業と契約する者すらいるのだ。

 若者のスポーツ離れはIOCにとっては死活問題。競技人口が減るだけでなく、五輪中継の視聴率にも影響する。その先に待っているのは深刻なスポンサー離れだ。近い将来、東京五輪組織委のように、IOCに媚を売る国が追加競技に「ビデオゲーム」を提案してもおかしくない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する