賭博関与はすべて投手…巨人は「貧打解消ドラフト」が台無し

公開日: 更新日:

■育成と教育の場である二軍で賭博が

 巨人ドラフト参加資格も問われる。賭博3選手が今季の大部分を過ごした二軍は、育成と教育の場。そこに重大な問題があることが今回の一件でハッキリした。ドラフトで指名される選手もたまったものではないだろう。

 21日の会見で久保社長は「辞退? 厳しい意見はあると思うが、ドラフト会議は有望な新人を獲得する唯一の手段。球団として参加させていただきたい」とタジタジだったが、弁護士で神奈川大名誉教授の佐藤司氏はこう言う。

「プロ野球の中でも特に巨人は社会的な影響力が大きい球団。最初に福田投手が発表された時、私は1人ではなく、複数の選手が関与していると思いました。この手の賭博問題は、仲間もやっているからと安易な気持ちで手を染めるものなのです。他球団を含めてしっかり調べるべき。ドラフト直前というタイミングでもあり、巨人から指名されるアマチュア選手が不安になっても不思議ではありません。球団の指導、教育の責任としては『厳罰』が要求されてしかるべきです」

 ドラフトへの影響について久保社長は「球団を挙げて再発防止に向けた検討をしている。それを(アマチュア)選手に信じていただく」と弁明したものの、納得する巨人ファンがどれだけいるのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性