日本は甘い? メジャーは「疑わしきは罰する」で賭博に厳格対応

公開日: 更新日:

 メジャーリーグにはロクでもない選手がうようよいる。暴力やクスリで刑務所や更生施設とマウンドを行ったり来たりなんてのも珍しくない。

 それでも野球賭博や八百長絡みの大事件となると、1919年のブラックソックス事件や、ピート・ローズが監督在任中に野球賭博をやって89年に永久追放されたことくらいだ。

「ときのコミッショナーが、反社会勢力との関わりを水際で厳しく取り締まってきたからです。疑わしきは罰するのが基本的なスタンス。疑われる可能性のあること自体を問題視してきました。第8代コミッショナーのフェイ・ビンセントはヤンキースのスタインブレナー・オーナーの事務所にマフィアが出入りしていただけで、オーナー職を2年間停止したくらいです」(アメリカ野球愛好会副代表の鈴村裕輔氏)

 第5代コミッショナーのボーイ・キューンはウィリー・メイズとミッキー・マントルがカジノとアドバイザリー契約を結んだことを認めず、カジノを取るか野球界を取るかと迫り、球界から追放したほどだ。

「球団も選手会も代理人も、元FBI職員や弁護士を雇い、選手を反社会勢力から徹底的にガードしています。裏社会に関わる選手がひとりでも出れば、波及して大きな打撃を受けることが分かっているからです」(前出の鈴村氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態