次から次に賭博関与選手が…巨人の“病巣”はどこにあるのか

公開日: 更新日:

 巨人の3投手が手を染めた今回の野球賭博事件には、笠原の知人が絡んでいる。税理士法人勤務とされるAと飲食店経営者とされるBだ。この日の調査委の中間報告で2人は、「賭博常習者」と認定された。そんな怪しげな人間と距離を置くどころか、福田も笠原も付き合いを深めていた。ここに巨人の“病巣”がある。

「他球団に比べれば、巨人の選手にすり寄ってくる人間は圧倒的に多い。二軍選手にもタニマチがつくのは巨人くらいでしょう。当然、中には危ない連中もいる。オフにゴルフコンペに顔を出せば、お車代として30万円、50万円と小遣いをもらい、たった2カ月のオフで財布がパンパンになる。そんな経験をすると、そりゃ、付き合う人間の善し悪しを判断する感覚も鈍ります」

 とはパ球団のOBだ。

 昔から巨人は、ゴルフでも麻雀でも他球団とは賭けのレートが違うといわれてきた。笠原の知人Aも<笠原君から普通の麻雀とは違って、レートが大きくなる“ジャイアンツルール”というものを教えてもらいました>と週刊誌で告白している。福田も笠原も日常的にそうした賭け麻雀を行い、裏カジノにも出入りするようになって、野球賭博へと身を落としていった。

「そういう意味では、巨人には違法な賭け事に対する罪の意識が希薄になる下地がある」という球界OBの言葉に反論はできまい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち

  4. 4

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲

  4. 9

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  5. 10

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が