青木も貢献? 世界王者ロイヤルズ支えた「機動力と救援陣」

公開日: 更新日:

 先発陣ではベンチュラ(13勝8敗)、ボルケス(13勝9敗)、ヤング(11勝6敗)の右腕3人が2ケタ勝利をマークしたとはいえ、サイ・ヤング賞候補に挙がる程の働きをしたわけではない。

 打線にしても破壊力はなく、チーム本塁打数はア・リーグ15球団中14位の139本。20本塁打以上を放ったのは主砲ムスタカス(22本)、K・モラレス(22本)、ペレス(21本)の3人だけ。3割打者は主に3番を打ったケイン(3割7厘)しかいない。

 今季のロイヤルズはリーグ2位の104盗塁をマークするなど、機動力を駆使して少ないチャンスを確実にモノにしてきた。試合終盤には守護神ホランド(32セーブ)、セットアッパーのヘレーラ、F・モラレス、マドソンら剛腕が揃うメジャー屈指のリリーフ陣を投入して逃げ切った。リリーフ陣はリーグで唯一の防御率2点台(2・72)と抜群の安定感だった。

 若手主体のロイヤルズには才能に恵まれた選手が少なくない。センスに頼った選手が多く、昨季のリーグ優勝に貢献した青木宣親(現ジャイアンツ)は頭を使ってプレーすることの重要性を助言し続けたという。ロイヤルズの「スモールボール」の確立には青木も一役買ったといえそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動