「それにロイヤルズだって他球団のことをとやかく言えるのかどうか……」と、この関係者がこう続ける。
「ワールドシリーズ第2戦では、160キロ近い速球が武器のメッツのデグロムが5回94球で降板するまで、ロイヤルズ打線は空振りがたった3球しかなかった。ネット裏のスカウトも『ありゃ、いくらなんでも不自然過ぎる』って首をひねってました。ロイヤルズの本拠地での試合だし、打者はデグロムの投げる球種が分かっていたとしか思えないというわけです」
 ロイヤルズは細かい機動力野球と盤石の救援陣で頂点に上り詰めたといわれるが、「強いチームほど不正、というか勝つ確率の高い野球をやっている」とはさるメジャー関係者だ。