呉昇桓だけじゃない 阪神に巣食う「助っ人不良化」の法則

公開日: 更新日:

「助っ人については現役大リーガーという肩書を好み、チヤホヤする傾向がある。97年に獲得したグリーンウェルは、年俸3億5000万円(推定)という高給もさることながら、住居も住みやすいようにとマンション2部屋をぶち抜いてリフォームしたほど。しかし、自打球で足を骨折すると帰国し、そのまま引退。1カ月しかプレーしなかった。呉は結果こそ残しましたが、『韓国の至宝』といわれ、2年8億5000万円(同)という大型契約に加え、神戸市内の助っ人専用ではなく、わざわざ大阪にマンションを用意した。何でもかんでも要望を受け入れる体質が、甘えにつながっているといえるかもしれません」

 日本人選手にしても同様だという。

「特に他球団のタイトルホルダーには目がない。最近は金本、新井、西岡、福留がそう。85年優勝メンバーにも大洋で首位打者を獲得した長崎、やはり大洋で最多勝を獲得した野村収がいた。以降の田尾、山沖、大豊、広沢らもしかりです。さかのぼること戦前の44年には、前年に巨人で首位打者を獲得した呉昌征をトレードで獲得していますからね。関西ローカル番組で、全国区で活躍したものの、人気に陰りが見えるタレントをありがたがるのとよく似ている気がする。阪神はなまじ人気も資金力もあるから、そんな傾向に拍車が掛かるのでしょう」(前出の山田氏)

 来年やってくる新助っ人たちは大丈夫?

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  2. 2
    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

  3. 3
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  4. 4
    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

  5. 5
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  1. 6
    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

  2. 7
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  3. 8
    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

  4. 9
    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

  5. 10
    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う

    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う