角界の“見えない狂気” 元熊ケ谷親方初公判で改めて浮き彫り

公開日: 更新日:

 なぜ、逃げなかったのか。その疑問が真っ先に浮かぶ。

 16日に東京地裁で行われた宮城野部屋に所属していた元熊ケ谷親方(元十両金親)の初公判。一般人のマネジャーを金づちで殴ったなどとして傷害罪に問われていた。

 元熊ケ谷親方は「間違いありません」と起訴内容を全面的に認めたが、その常軌を逸した暴力は「傷害」という言葉では物足りない。当初は罰金や罵声だったのが、指とツメの間に針を刺す、金づちで全身を殴打するといった狂気の所業にエスカレートした。元マネジャーの体は下半身を中心に紫色に腫れあがっていたから、「半殺し」と言っても過言ではない。

 しかし、そこに至るまで、逃げようと思うこともあったのではないか。元マネジャーは「自分が逃げたら、宮城野部屋や(所属する)横綱白鵬関に迷惑がかかる」と告白。親方も「辞めるんなら、全員に迷惑をかけて辞めるんだな」と、暴力団まがいの脅し文句を浴びせていた。

 それでも命には代えられないはず。角界には見えない鎖があるとでもいうのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に