日本の「学生スポーツ」はなぜビジネスにならないのか

公開日: 更新日:

 かつては有望選手のスカウトで多額の裏金が動き、指導者は年俸10億円以上で引き抜かれたという。NCAAは2011年から14年間で約108億ドル(約1兆2630億円)の契約をテレビ局と結んだ。高額な放映権収入は大学に分配される。人気のあるスポーツやイベントを金に結びつけるシステムが、米国では確立されている。バスケだけで日本円にして年間40億~50億円の収入のあるルイビル大のような大学も珍しくない。

 翻って日本は、アマチュアスポーツで金儲けすることに嫌悪感を持っている。大学スポーツではないが、人気は全国区の甲子園大会も、「教育の一環」と捉える。民放中継の箱根駅伝以外の大学スポーツで大きな大会は、ほとんどNHKで放送されるから、放映権収入のうまみもない。

 要するにマネーを生む土壌がないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々

  4. 4

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  5. 5

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  1. 6

    カミソリをのみ込んだようなのどの痛み…新型コロナ「ニンバス」感染拡大は“警戒感の薄れ”も要因と専門家

  2. 7

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 8

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  4. 9

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  5. 10

    辻希美“2億円豪邸”お引っ越しで「ご近所トラブル」卒業 新居はすでに近隣ママの名所