いまだ課題山積のリオ五輪 土壇場で開催返上の大ピンチ

公開日: 更新日:

 かねて開催が危ぶまれていたリオ五輪(8月5日開幕)が、いよいよ中止に追い込まれるかもしれない。

 陸上競技の会場である「エスタジオ・オリンピコ・ジョアン・アベランジェ」で競技が実施できない可能性が浮上したからだ。複数のブラジルメディアが4日に伝えている。

 報道によると、同競技場は普段、プロサッカーチーム「ボタフォゴFR」が本拠地として使用。所有するリオ市との契約では同クラブが光熱費などを支払うことになっているが、電気、水道とも2カ月分の100万レアル (約2900万円)が未払いの状態だという。

 このまま未払いが続けば、ライフラインを止められるのは時間の問題。現地では使用中止を免れるため、リオ五輪組織委員会による未払いの光熱費の建て替えが検討されているものの、開催費用をつぎ込むことに反対意見も根強い。現時点では5月に予定される陸上競技のテストイベント開催も危うい状況だ。

 リオは開催準備の遅れが深刻で、これまで何度も国際オリンピック委員会(IOC)から改善の指導を受けてきた。セーリングやトライアスロンなどの会場であるコパカバーナ地区の海、湖の水質汚染は深刻で、世界保健機関(WHO)からは水を体内に取り込めば高い確率でウイルス感染すると警告されたほどだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」