他球団も警戒 ヤクルト成瀬が“右曲がり”新球で復活気配

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「シュートなのか、ツーシームなのか……。打撃投手の段階のレベルでも、使えそうな気がします」

 こう語るのは、ライバル球団のスコアラーだ。

 8日、ヤクルトの成瀬が打撃投手でバレンティン、山田に対して計40球を投じた。

 昨季はロッテからFA移籍してきたが、わずか14試合で3勝8敗と期待を裏切った。そんな左腕に対してライバル球団の007が警戒したのは、昨秋キャンプから取り組んでいる新しい球種だ。

 プロ通算91勝左腕が「進化」をするために「変化」しようとしている。これまで成瀬は、スライダー、チェンジアップ、カーブという、打者からすれば左曲がりの変化球で勝負してきた。加えて、逆方向に曲がる球種を習得することで「モデルチェンジ」を試みようというわけだ。対戦した山田も、「右打者から逃げるようなボールだった」と話したこの新球について成瀬は「まだ隠しますよ」とけむに巻いたが、「使うかどうかは決めていないが、投げている時は良い感じなので、あとは内外角に投げ分けられるか」と、手ごたえを感じている様子だった。

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