マシソンの二軍落ちもある 巨人に「勝利の方程式」改革案

公開日: 更新日:

 巨人5年目の剛腕が飛ばしている。スコット・マシソン(31)が9日、宮崎キャンプで初の打撃投手を務めた。重信、立岡を相手に計46球。半数近くがボール球だったものの、持ち前の剛速球でほとんど安打性の当たりを許さない投球で貫禄を見せた。

 勝ち試合のセットアッパー、いわゆる「勝利の方程式」の一角ながら、現在は先発調整中。「腕の状態はいい。全ての球種を試した。言われたところで対応できるように打者と対戦するマウンドの数を重ねていきたい。調子はとてもいい」と言って汗を拭うと、さらに「今の段階では球数を多く投げて先発調整しているけど、そこからリリーフに戻るのは難しいことではない。逆はムリだけどね。チームの要望で投げるのが前提。過去4年は平均で60試合投げている。先発もできると証明したい」と腕まくりした。今季は7人の外国人選手が4枠を争う。尾花投手コーチも「状態はいい」と話したが、一方で仰天プランを温めていた。尾花コーチに近い球界OBがこう言った。

「もともと勝利の方程式のテコ入れを示唆していた。マシソンの先発調整は、今の段階である程度の球数を投げさせ、昨季8敗を喫した剛腕を復活させようという狙い。もう一つは、昨季先発で8勝8敗だった大型左腕のポレダを救援陣に回すという構想。ポレダも150キロを超える剛腕だが、牽制、クイック、フィールディングといった投げる以外のところに難がある。リリーフは厳しいのでは? との見方も、尾花コーチは『走者を出さなければいい』とピシャリ。それほどポレダの球の力を買っているのです。現実的に新加入の野手2人、投手のマイコラスは一軍濃厚。マシソンとポレダのどちらかは脱落することになる。ポレダが勝利の方程式入りした時点で、マシソンは先発どころか、二軍落ちになるのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  5. 10

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較