4番に内野ゴロ指示? “ブロック禁止”でプロ野球こう変わる

公開日: 更新日:

 たかが「ブロック禁止」ではない。

 今季からプロ野球で適用されるコリジョン(衝突)ルール。捕手の本塁ブロックを禁止することで、危険なクロスプレーを減らすことが目的だ。

 各球団は対応に追われ、17日には巨人の阿部が走者を三塁に置いた上での内野ノックで、タッチのタイミングを研究した。

 影響は捕手だけにとどまらない。それが顕著だったのが、同日のDeNA対韓国KIAとの練習試合だ。DeNAは初回から積極的に攻勢を仕掛けた。四球で出塁した1番荒波は盗塁を狙うも牽制されてスタートが切れず、結局ベンチはエンドランのサイン。2番桑原は右飛に倒れ、荒波は3番ロペスの打席で盗塁死。失敗に終わったものの、執拗に二塁を狙う姿勢を見せた。

 試合を視察したある球団の007は「野球そのものが変わる」といって、こう話す。

「一見、拙攻に見えるがそうではない。捕手がブロックで走者を止められないので、本塁クロスプレーはかなりの確率でセーフになる。だからベンチは荒波を何とか二塁へ進めたかったのだろう。走者二塁で外野に安打が飛べばほとんどセーフになるからね。あるいは1死三塁での内野ゴロでもそう。走者はベースの右前に立つ捕手を避けて、回り込むようにホームを狙う。そのため一、二塁方向からの送球が少しでも右側にそれたら、アウトのタイミングでも追いタッチになってこれまで以上に点が入る。今後は、そうした場面をいかにつくるかが重要になる。必要となれば、4番にも内野ゴロを指示するケースだって考えられる」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

  2. 7

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  3. 8

    “児童ポルノ”で衝撃逮捕!日本サッカー協会・影山技術委員長の素性…「精神的な負担を抱えていた」の声も

  4. 9

    奈良の鹿愛護会が語った現場のリアル…「シカさんをいじめるな!」の裏に横たわっている大問題

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発