昨季首位打者なのに ヤクルト川端は今も「二軍落ち」恐怖

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 危機感を抱く理由があります。今は三塁を守る川端選手がスタメン遊撃に定着したのは11年のシーズン。レギュラー争いは、別の先輩選手がリードしていました。開幕戦のスタメンに名を連ねたのは、その先輩選手。が、その試合で相手投手から死球を受けて骨折し、2戦目から代役に入った川端選手がそのままレギュラーの座を手中に収めたのです。13年には自身が開幕直後に左足首の手術を受けた経験もあり、一寸先は闇というのを実体験として知っているのです。

 だから、首位打者を取っても、彼には「現状維持」という気持ちはありません。今季のテーマを聞くと、「右方向に引っ張って強い打球を打つことです」ときっぱり。

「いや、でもピッチャーの立場からすると、いいコースに決まった! タイミングを崩した! というボールを逆方向にコツンと当てられてヒットにされると、ダメージは大きいんやで」と言っても、「でも、そういうヒットが多くて、セコいと思われたらイヤじゃないですか(笑い)」と、冗談めかしながらも「ヒットの質を上げていきたい」と、さらなる高みを目指しています。

 ディフェンディングチャンピオンとして臨む今季。川端選手には「慢心」の心配はなさそうです。

野球評論家)

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