球団存続危機も 徹底調査誓う巨人が恐れる「賭博第5の男」

公開日: 更新日:

野球界浄化、全容解明するためにも協力、事情聴取に応じていただきたい」

 10日、巨人高木京介による野球賭博関与について、巨人からの告発を受理した熊崎コミッショナーがこう語った。昨年11月に野球賭博で無期失格処分になった元巨人の笠原将生に加え、笠原とつながりがあり、賭博常習者と認定された飲食店経営の「B」に調査協力を仰いだのである。

 ただ、それには困難を極めるだろう。もともと「B」は、巨人やNPB調査委員会の事情聴取に応じていないし、笠原は今月発売された週刊文春で「(巨人)球団とはもう一切連絡を取っていません。まあ、僕らはいなかったことにしたいでしょうから……。少し寂しい気もしますけど、しょうがないですね」と語っている。

 巨人にもNPBにも、警察とは違って強制的な捜査権がない。全容を解明するためには、司直の手を借りざるを得なくなる可能性もある。

 その警察はすでに動いている。昨年の笠原らの野球賭博が発覚してからというもの、警視庁捜査4課は任意で携帯の通信解析を行うなど、暴力団とのつながりはなかったのかも含めて事情聴取を続けている。また、「B」に加えて笠原、福田聡志と接点があった野球賭博常習者の大学院生「A」にも接触しており、今後は高木京も任意で事情聴取をする方針という。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    侍Jと大谷翔平がWBCで直面するMLBからの嫌がらせ…過去何度も味わった手段選ばぬヤリ口に要警戒

  5. 10

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲