今季も開幕から全開 日ハム栗山采配にさらなる変化の兆し
育成と勝利。若手を起用しながら、なおかつ勝利を追求するという難題に挑んでいるのが日本ハムだ。
栗山監督は就任1年目の2012年、ダルが抜けた穴を若手のやりくりで埋めてチームをリーグ優勝に導いた。親会社やフロントの期待に応えた選手起用や采配はしかし、昨年あたりから徐々に変化し始めたという。
「これまで実績のない若手の起用に積極的だった栗山監督が、スタッフミーティングでも、自分が目指すのはとにかく勝つことの一点張り。それはそれで正しいのですが、使う選手は限られ、ただでさえ早い継投はますます早くなったと聞いています。5年目の今年は契約最終年。監督としての地位に恋々とするタイプではありませんけど、今年こその気持ちは例年以上に強い。そもそも捨て試合をつくるのはお客さんに失礼、143試合すべて勝ちにいくという考え方の人だけに開幕からフルスロットルでいくはずです」(日本ハムOB)
昨シーズンは序盤からハイペースで飛ばし、首位ソフトバンクと3・5ゲーム差で前半戦を折り返し。しかし、開幕直後から飛ばしたツケが出て、後半戦に息切れ。特にリリーフ陣はガタガタになって、チームは急激な下降線をたどった。