半端な起用と育成…楽天オコエは「一軍」で成長2年遅れ

公開日: 更新日:

 これでは何のための一軍か分からない。

 開幕一軍を勝ち取ったものの、いまだ9試合で7回しか打席に立っていないのが楽天オコエ瑠偉(18)だ。スタメン出場したのは3日の1試合だけ。それ以外は代走や守備固めがメーンなのだから無理もない。

 分からないのは、なぜこんな中途半端な起用を続けているか、だ。オコエは連日、試合前練習で池山打撃コーチから手取り足取り、打撃指導を受けている。足と肩は一級品だが、打撃はまだまだ未熟。ドラフト1位でも即戦力ではないのは、誰が見ても明らかだった。

 これが経験豊富なベテラン選手ならばそうした扱いも分かるが、オコエはピカピカの高卒ルーキー。育成が何より優先されるべきで、ベンチを温める仕事はいくら何でもまだ早い。

 ある球団OBは「池山コーチの指導が無意味とは言わないが」と前置きして、こう続ける。

「でもそれは『座学』でしかない。いくら良い教えを受けたって、生きたボールを打たなければ身につかない。マシンや打撃投手相手にいくらバットを振ろうが、実戦の1球にも及ばない。すでに実績のある選手がフォーム修正を行うのとは訳が違う」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?