レスリング女王・伊調馨 13年ぶり黒星の傷は癒えたのか

公開日: 更新日:

 12年のロンドンで五輪3連覇を達成、「日本で最もリオの金メダルに近い」と言われる絶対女王・伊調馨(31)に今年1月、まさかの黒星がついた。

 ロシアで行われたヤリギン国際決勝でプレブドルジ(22=モンゴル)に0-10のテクニカルフォール負け。07年5月のアジア選手権での不戦敗を除けば、伊調の負けは03年3月以来、実に13年ぶり。個人と団体を合わせて108連勝していた女王の受けた精神的ダメージ、心の傷は大きいのではないか。

「いや、傷つくより、彼女にとって敗戦はむしろプラス、今後のモチベーションになると思いますよ」と、多数のプロスポーツ選手やアスリートのメンタルトレーニングを指導する高畑好秀氏はこう言った。

「勝負に勝ちたいと思うのは当然ですが、全部勝ってしまうと、逆につまらない。簡単な足し算のテストで毎回100点を取ったとしても面白くないでしょうし、プロ野球の200勝投手は同じくらい負けるから、そこを目指して頑張れる。勝っていく中で、歯が立たない自分も感じていたいからこそ、より高みを目指したいし、進化したいと考えるのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋