治安とテロに不安のリオ五輪 選手村は“酒池肉林”と化す?

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「過去の五輪と比べてセキュリティー対策は入念に行う必要がある」――。

 来年のリオ五輪で日本選手団総監督を務める高田裕司日本レスリング協会専務理事が各競技団体に注意喚起を促した。

 2日、日本オリンピック委員会(JOC)は都内で各競技団体の強化委員長を集めて、JOCコーチ会議を開催。昨年8月に現地を視察した高田総監督はリオ市内の治安の悪さを強調。殺人事件が頻繁に発生していることなどを挙げ、「リオでは街中を歩けない。選手には部屋で楽しめるような物を持参させて欲しい」と要望した。

■日本は“外出自粛令”

 通常、競技を終えた選手は、現地で観光やショッピングを楽しむ。選手村にショッピングモールが隣接していた12年のロンドンでは、気軽に土産物などを買い込む選手の姿が見られた。が、治安の悪いリオでは、なにが起きるか分からない。そこで、高田総監督から“外出自粛令”が出されたわけだ。

 世界中でテロが頻発する現状もあり、日本だけでなく、世界各国のアスリートが選手村に缶詰めになるとみられている来夏の五輪。選手村には、24時間オープンのレストランやビリヤード、映画館などの娯楽施設も完備されているとはいえ、若くて体力があり余っている世界のアスリートがそれでストレスを発散できるかどうか。アテネ、北京大会に出場した米国女子サッカーのGKホープ・ソロは、「選手村は世界一ふしだらな場所だった」と外国選手たちの奔放な性事情を暴露。「みんなベロベロに酔ってセックスをしている」と発言している。92年のバルセロナ大会から選手村でコンドームが配布されるようになったのもそのためだ。

 リオの選手村のベッドでは競技以上に激しいバトルが繰り広げられそうである。

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