今季初一軍で好投も…日ハム斎藤佑に迫るタイムリミット

公開日: 更新日:

 結果オーライで喜んでいい立場ではないだろうに……。

 今季初めて一軍昇格したばかりの日本ハム斎藤佑樹(27)が、5日のソフトバンク戦に中継ぎ登板。2点ビハインドの七回1イニングを無失点で切り抜けると、両手を叩いて喜んだ。

 が、その内容は冷や汗もの。1死から下位打線に3連打を浴びると、いきなり満塁のピンチ。辛うじて併殺で切り抜けた。

 斎藤はここ数年、毎年のように「崖っぷち」「正念場」と言われ、スポーツ番組の特集では「野球が楽しくない」と本音を吐露したこともある。それでも一軍出場を欠いた年がないのは、栗山監督がことのほか目をかけているから。打たれても打たれても、「斎藤は流れを変えられる力を持っている」と言ってはばからず、この日も斎藤の投球に大ハシャギ。満塁のピンチを抑えた瞬間はベンチでガッツポーズを連発していた。

 しかし、その栗山監督も1年契約。今季V逸なら解任が濃厚といわれている。それだけに斎藤は内容で周囲にアピールしなければならない。

 かつて一世を風靡した「ハンカチ王子」人気はとっくに賞味期限切れ。本業のピッチングで目立たないことにはクビに、そうでなくても二軍で塩漬けは避けられない。指揮官解任まで1年足らず。どこまで結果を残せるか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」