交流戦V争い? 失策ワースト巨vs西で守乱続出の体たらく
「巨人が再び交流戦の単独首位に立ちました!」
中継アナウンサーの絶叫がむなしく響いた。
同率で交流戦トップに並んだ西武と巨人が激突した昨8日の試合。手に汗握る白熱の首位攻防を期待したファンが見たのはしかし、目を覆わんばかりのヘボ合戦だった。
二回。先頭の巨人・長野が放ったライト線への安打を右翼・森が打球処理をミスして三塁打にしたのが始まりだった。記録には残らなかったこのミスが直後の阿部の適時打で失点につながると、続くクルーズの凡打を、今度は遊撃・鬼崎が一塁へ悪送球。これも次打者・村田の中前打で失点に直結した。まだ、終わらない。続く脇谷の送りバントを捕手・炭谷がファンブル。無死満塁とピンチが広がっては、巨人戦初登板となった高卒2年目右腕の先発・高橋光が動揺するのも当然だった。押し出し四球で3点目を与え、2死後に坂本に左前打を打たれて、アッという間の5失点である。
「エラーで無駄な走者を出して、それが点に絡んだ。守備を含めてしっかりした野球をやっていかないと」