「打で気分転換」 ハム大谷二刀流の“相乗効果”を識者解説

公開日: 更新日:

「経験論で二刀流を批判する人がいますけど、ピッチャーとバッターを両方やることは生理学的にも心理学的にもマイナスにはなりません」

 常葉大学健康プロデュース学部教授の田中誠一氏がこう言った。26日の対オリックス戦に「5番投手」で出場した大谷翔平(21)に関してだ。

 投げては7回を3安打無失点、11奪三振で7勝目(4敗)。打っては3打数1安打2得点。好走塁のオマケまで付けて勝利に貢献し、「トータルでやりたい仕事ができている」と話した。

「ピッチングとバッティングの動きで同調する部分はありますが、主働筋は違う。ピッチングの8、9割は縦方向の動きであるのに対し、バッティングは主にひねり、横方向の動きです。つまりイチローの疲労とダルビッシュの疲労は種類が違うのですよ。それを毎日続けるとか酷使したら別ですけど、体の筋肉を総合的に動かすのは決して悪いことではない。精神的にはむしろプラスでしょう」と、前出の田中氏がこう続ける。

「マウンド上では過緊張を強いられます。精神的な疲労も相当なものになる。そんなときに打席に立って、走塁までやることは、見える景色も使う筋肉も違う。いい気分転換になるのです。投げることはともかく、大谷は打つことが楽しくて仕方ないのではないか」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘