ソフトBの連敗4で止めた “悩める主将”内川聖一のひと振り

公開日: 更新日:

 試合を決めたのは、やはりこの男だった。

 6日、4連敗中のソフトバンクが前日に続いて打順を大幅に入れ替えた。この日は1番に松田を置き、8番DHには08年育成ドラフト4位の猪本を抜擢するなど、思い切ったテコ入れを敢行した。

 そんな中、不動だったのが4番の内川聖一だ。4連敗中は打点ゼロ。それでも工藤監督の信頼は変わらなかった。その期待に応え、初回に先制適時打を放つや、今季初めて5番に座った中村晃、主に代打が中心だった6番吉村が連続タイムリーで追撃。序盤に3点を奪い、連敗を4で止めた。

「3試合連続で完封されていたので、いつも以上に緊張した」と話した内川。昨季から続いて務めている主将の重圧には今も苦しんでいる。4月に日刊ゲンダイ本紙が直撃した際、こう心情を吐露していた。

「主将の重圧は全然ありますよ。ないわけがない。今も悩んでいます。そもそも主将とは何をすべきか、ボクにはまだわかりません。チームを引っ張る? 何をもって『引っ張る』と言うんですか?」

 愚直な内川のことだ。まだ悩みが続いているかもしれないが、4番のバットが湿らない限り、ナインは黙っていても後からついてくる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし