トランポリン伊藤正樹 リオ直前にまさかのアクシデント

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 その瞬間、練習場は静寂に包まれた。

 トランポリン男女のリオ五輪代表が15日、都内で練習を公開。前回のロンドン五輪で4位入賞し、今大会もメダル取りが有力視される伊藤正樹(27)に異変が生じたのは本番を想定した試技会の最中だった。

 2度目の演技で5番目の種目を跳んで着地した瞬間、右手で腰を押さえながら崩れ落ちるようにあおむけに倒れ込んだ。苦悶の表情を見せたまま、しばらく起き上がれずに、試技会は中断。車イスに乗って病院へと運ばれた。

 診断結果は、「急性腰痛」。五輪出場に支障はないとのことだが、日本代表の中田大輔コーチによれば「体を真っすぐに立て直すときの勢いが強すぎたので痛めたのかもしれません。(腰椎)分離症に近い形になったと思う」と不安を隠さない。

 伊藤は13年にも腰を痛めており、当時は満足に練習できるまでに半年近くかかったという。今回は本番直前のアクシデントだけに心配だ。

 トランポリンの予選、決勝は8月13日(日本時間14日)。出場できるまでに回復できてもぶっつけ本番となる。それでも中田コーチは、「W杯では3回宙返りから落ちて足を強打してもアイシングとテーピングで出場した。調整能力が高いので合わせていくと思う」と言うのだが……。

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