ミス連発で円陣…今の阪神はまるで“高校野球の地方予選”

公開日: 更新日:

 後半戦初戦の阪神巨人戦は、「1点を争う攻防」といえば聞こえはいいが、その内容たるやひどかった。

 阪神は1点リ―ドの五回、ヒットの高山が盗塁に成功。無死二塁のチャンスをつくるが、その高山が北條の三ゴロで飛び出し、好機をつぶす。続くメッセンジャーもバントのサインに3度失敗だ。

 攻撃のミスは守備にも「伝染」する。六回表、巨人の攻撃の際、中堅・江越が小林誠の放った右中間の打球に対し、強引にダイビングキャッチを試みて、これが三塁打になってしまう。

 2死後、巨人の新人山本(慶大)がファウルで粘り、8球目の外角低めにバットを出すと、打球は一塁ゴメスの左へ。ゴメスはグラブからこぼれた打球をカバーに入ったメッセにトスするも、送球が高く浮き、ヘッドスライディングの山本はセーフ。これが同点の適時内野安打となり、NHKのアナは「手に汗握る接戦になってきました」と語ったが、冗談じゃない。

 阪神は六回の攻撃前にベンチ前で円陣を組み、片岡コーチが檄を飛ばすも、力のない選手は踊ろうにも踊れない。それまで、マイコラスに2安打に抑えられていた四回に、1死から江越が三塁前へコツンと転がし、ヘッドスライディングで一塁セーフ。盗塁後、2死から原口のフェンス直撃の適時二塁打で江越が真っ黒なユニホームで生還したのが唯一の見せ場だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋