ロシア締め出し見送り IOCが平和より“保身”を選んだ理由

公開日: 更新日:

 スポーツライターの工藤健策氏もこう語る。

「リオはジカ熱や治安の悪さから、選手たちからは、『なぜこんな国で五輪を開催するのか?』という声が出ている。ここですべてのスポーツ大国のロシアを五輪から締め出せば、リオ五輪は大失敗だったということになり、その後は政治的問題に発展するのは必至。平和主義のIOCの権威は地に落ちる。不本意でも、ロシアを締め出すわけにはいかなかったのでしょう」

 バッハ会長はロシアの締め出しを見送った理由について「国の責任か個人の正義かの判断を考えバランスを重視した」と語ったが、これでドーピング汚染国がクリーンになるかは甚だ疑問だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず