リオに「仲裁裁判所」臨時出張所 ドーピング違反者続出?

公開日: 更新日:

 競技団体やアスリートに関する紛争を解決するスポーツ仲裁裁判所(CAS)が来年のリオ五輪で臨時出張所を現地に開設する。

 CASでは五輪期間中の係争を迅速に解決するため、96年アトランタ五輪から開催都市に臨時の出張所を設置しており、提訴された案件は24時間以内に裁定されるのが原則だ。

 CASに持ち込まれる提訴はこれまで主に試合中の審判によるジャッジや競技日程、スケジュール等への不服が大半を占めていた。最近の例では、ロンドン五輪会期中に国際オリンピック委員会(IOC)選手委員の選挙で、規定違反の活動をしたとして当選を取り消されたハンマー投げの室伏広治がCASに提訴した(後に却下)。

 ここにきて、ロシア陸連による組織的なドーピング違反、ケニア長距離勢による禁止薬物の使用が発覚。IOCと世界反ドーピング機関(WADA)では開催前の検査を厳格化し、事前に違反者を見つけ出して五輪でのドーピング違反撲滅に躍起になっている。開幕後は、選手の血液データを蓄積した生体パスポートの照合をこれまで以上に徹底するだけに、ドーピング違反者は連日のように出ると予想されている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは