錦織も警戒 QFの相手モンフィスは今季好調まるで“別人”
もっとも、ここまでの相手は1回戦ラモス(スペイン=世界ランク33位)、2回戦ミルマン(豪州=74位)、そしてマルティン(121位)と格下ばかり。
「ここからがヤマ場。次からが勝負となる」
と錦織も認めるように、次戦からは強敵が立ちはだかることになる。
その準々決勝の相手は世界ランク11位のガエル・モンフィス(29=仏)だ。潜在能力は以前から高く評価されていたが、メンタル面が弱く、身体能力、体格(193センチ、80キロ)を生かしきれなかった。それがここにきて心身ともに充実。グングンと力をつけている。
■好調持続
今年だけの「エミレーツ・ATP・レース・ツー・ロンドン」のポイントでは5位。6位の錦織を上回っている(1位ジョコビッチ、2位ラオニッチ、3位マレー)。
「最近のモンフィスは好調を持続してリオに乗り込んできている。7月のシティ・オープンで勝ち、翌週のロジャーズ杯(カナダ)ではジョコビッチにこそ負けたが、準々決勝では地元のラオニッチ(同4位)にストレート勝ちしている。錦織は3回戦までは相手が格下だったので、100%の力を出さなくても、凡ミスが多くても勝てたが、モンフィス戦はそうはいかないでしょう」(テニスジャーナリスト・塚越亘氏)