今オフFAの目玉 オリ糸井が長打力より評価されているモノ

公開日: 更新日:

 それが魅力ではないという。オリックス糸井嘉男(35)は、四球を挟んでの3打席連続の本塁打で、ソフトバンクと優勝を争う古巣のファンを落胆させた。

 1本目は初回、日本ハム先発・メンドーサの初球をライナーで右翼スタンドに放り込むと、二回は1死一塁から右翼越えの2ラン。第3打席は四球を選び、4-0で迎えた七回には、日本ハム3番手・鍵谷が投げた150キロの外角球を左翼スタンドへ運んだ。

 糸井はキャリア初の1試合3ホーマーについてこう言った。

「1本目は初球からいこうと思った。2本目は追い込まれたが、うまく反応できた。3本目は、エースの金子が投げていたので、どうしても勝ちたい試合だった。ここでも打ちたかった」

 糸井は今オフ、FA市場の野手では目玉中の目玉。権利を行使すれば阪神巨人が手を挙げるともっぱらだ。この日の3本塁打は強烈アピールになったはずだが、あるセの球団関係者は「糸井の持ち味はホームランじゃありませんよ」と言って、こう続ける。

「守備範囲は広いし、肩も強い。守りは一級品です。攻撃に関しては、球場が広いパだから本塁打は毎年15~20本ぐらいだが、セなら25本以上は打つかも知れない。でも、ここぞというときの一発が糸井の魅力ではない。広角に打てる技術とタイトルを3度取った出塁率です。糸井は選球眼がよく、四球も多い。足があるので二塁打が多く、もっか51盗塁はリーグ最多でタイトルも狙える。福良監督は今季、糸井を3番で使ってきたが、8月下旬に1番に据えてから打線がよくなった。チーム事情にもよるだろうが、1番で使うのがベストだと思う。打席でも、塁に出てもバッテリーにプレッシャーを与えることができ、相手ベンチからすれば非常に嫌な選手。こういうタイプは、今のセにはいません」

 巨人と阪神が欲しいわけだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  5. 5

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  1. 6

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  3. 8

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  4. 9

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  5. 10

    巨人が来秋ドラ1指名?明治神宮大会で躍動の青学大154キロ右腕・鈴木泰成は“4年越しの恋人”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択